シンシア動物病院

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シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター41:猫アレルギーの猫好きさんに朗報?

      2019/07/25

アメリカのAllerca社が猫アレルギーの人でもアレルギー症状を起こさない猫を開発し、販売するという。
1頭4000ドルという。高いかどうか別にして、この猫アレルギーは、皮脂腺から分泌されるFel D1という糖タンパク質が主たるアレルゲンとなって起こす病気である。唾液中にも見つかっており、毛を舐めることで毛にも付着する。また粘膜や尿からも見つかっている。このアレルゲンは微粒子のため飛散しやすく1ヶ月も部屋の空気中に浮遊する。ですから猫アレルギーを防ぐには、毎日シャンプーして、毛を舐めさせないようにして、トイレの砂は乾かないうちに処理するか、それができないなら猫を飼わないようにするしかないのである。
Allerca社の低アレルギー猫は、このアレルゲンであるFel D1が出来ない猫であるという。ですから、このアレルゲンに対して感受性のある人には安心して飼えると言うわけである。
私もたまにある特定の猫に対して咳が出たりするが、大多数の猫で大丈夫なのでFel D1とは違うアレルゲンにアレルギーがあるのかもしれない。低アレルギー猫にアレルギーがでたりするかも。

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