シンシア動物病院

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シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター43:歯周病と糖尿病

      2019/07/25

人医のほうでは良く知られていることですが、歯周病を持った糖尿病患者さんは、インシュリンの効きが悪いと言う。これは歯周病などのように、組織が炎症していると、白血球が炎症の過程で、色々な働きをするサイトカインという物質をだし、その中のTNF-α(腫瘍壊死因子)というサイトカインが筋肉でのインシュリンの作用を抑えるからである。その結果、筋のグルコース利用が阻害され血糖値が下がらないと言うこととなる。
そこで、他のインシュリン抵抗性を示す疾患が見当たらないとき、歯周病があればその治療をすることによって安定したインシュリンの効果が期待できると言うわけである。
実際、歯周病で肥満のペット達は多い。そんな子達が突然、多飲多尿を示すようになったら糖尿病の可能性は大。そうならないよう、歯のケアーと肥満予防は大切。

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