シンシア動物病院

倉敷の動物病院/ペットクリニック/犬/猫/爬虫類

シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター52:メニュー・フォード社のペットフード・リコール問題の続報

      2019/07/22

ニューヨーク州食品検査所において、回収されたペットフードから、アミノプテリン(Aminopterin)という毒物が発見されたと発表があった。
この物質、葉酸誘導体で体内で葉酸の代謝を阻害し発がん性や催奇形性があり、犬や猫に腎臓障害を起こすと言う。アメリカでは使用されていないので輸入されたものに入っていたと推測される。この薬、殺鼠剤として使用している国も有るみたいで、もしそうなら、穀物を海外から輸入しているわが国も、ペットだけでなく人にも害がおよぶ可能性がある。わが国の輸入検査体制に漏れがないことを祈るばかりである。
アメリカの動物病院では、このことでのガイドラインが示されているみたいであるが、わが国の動物病院でも、原因不明の急性腎不全や肝不全に対してフードも原因物質の可能性のひとつとして心に留めておく必要があるだろろう。

 - 院長ブログ