シンシア動物病院

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シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター15:猫白血病ワクチン注射関連性肉腫調査委員会調査報告

      2019/08/01

アメリカのワクチン関連性猫肉腫調査委員会の最終報告(June 1,2005,JAVMA)がでた。9年間かけて100万ドルも予算を使って結局、分からないことがまだ沢山あるということであるという。発生率は千頭に一頭から一万頭に一頭の幅で決め難いとか、どうゆうことで肉腫になるのかまだ研究中であると言う。それでもいくつかの指針を提唱している。白血病ワクチンを打つ場所は、できるだけ体の端に打ち、肉腫ができても大きく切除できる部位にするとか、同時に他のワクチンを同じ部位に打たないとかである。
三年毎のワクチン接種問題の発端となった、白血病ワクチンによる肉腫。発生率は結構高い。このワクチンは毎年接種である。
ですから、感染の恐れがある猫ちゃん以外は、つまり外に出て他の猫、特に野良猫と接触しない猫ちゃんは、打つ必要はないと思います。また、老猫は、感染率が低いので、免疫抵抗性が高いと思われ、これも打たないでもいいと思われる。
当院では、外に出る猫で、5~6歳までの猫ちゃんにだけ、白血病ワクチンを勧めている。

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