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シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター16:TNR?それは野良猫対策の最善策

      2019/08/01

動物愛護活動をしている人たちは、猫の保護活動にほとほと苦慮している。それは終わりのない戦いに似ているからである。野良猫に、かわいそうと思い餌を与える人がいる。その結果、愛護団体に持ち込まれる子猫が増える。やっとの思いで飼い主を探しても、また持ち込まれる。餌をやるなと言われても、その人達には、見てみぬ振りはできない。保護して不妊手術といっても金がない。また愛護団体においても手術をして渡せばよいのだが、金がないため飼い主まかせ。その内しようと思ってたら子ができた。また、愛護団体の中には、早期不妊手術は良くないとか、かわいそうだと思っているところもあり。なかなか、早期不妊手術も広まらない。これら全てが終わりなき戦いの要因である。
そんな中、アメリカ動物虐待防止協会(the American Society for the Prevention of Cruelty to Animals;ASPCA)は、TNR法(the trap-neuter-return method)つまり、捕獲して不妊手術してまた戻してやると言う方法を広めようとしている。これにより、かわいそうだから餌をやると言う人の欲求も満たされるし、猫の数が増えると言うこともなくなる。
日本でもこの方法を広めるべきだが、問題は何処で手術をするかである。自治体の愛護センターでしてくれればいいのだが、無理だろうな。愛護団体が獣医師を雇ってするか、動物病院と契約して安くしてもらうかである。最近、不妊手術専門病院ができているみたいであるが、安くてそれなりのところと、安くてよいところがあるので注意。
それから、ASPCAのホームページ開いてみてください英語なのでちょっとしんどいけど、ためになる情報が結構ある。

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