シンシア動物病院(倉敷)ニュースレター69:食の安全
2019/07/22
2006年末から、アメリカで起こったメラミン混入ドックフード問題が、ついに人へと波及した。あのときの中国の対応は、いつもながらの対応で我々中国には責任はありません、問題の業者は廃業して判りません、とそのままうやむやになっていた。あのとき徹底して調べていたら、裏に潜む犯罪をあぶりだせたと思うのだが、残念だ。今度こそは本気でやると思うのだが。赤ちゃん命が奪われたのだから。
ある新聞で、どこかの先生がメラミンの毒性の低さを言って、大量に摂取しなければ大丈夫と言っていたが、シアヌール酸との相互作用で生体に悪さをすることを知らないんだろうな。ニュースレター60を読んでほしい。
サブプライム問題もそうだが、メラミン汚染問題、日本での汚染米問題、いったい何処まで広がるんだろう。厚焼き玉子に澱粉が入っていたなんて知らなかった。これから加工食品は食べれないな。
知っている?ペットフードは工業製品だそうで、そうなると、ひょっとして汚染米が工業用として回っている可能性はないだろうか?
農水省、しっかりしてよ。
本当、農水省の対応には歯痒さを感じる。先日、友人の獣医師が海外からバリカンの刃を購入した時のことである。税関で止められて、農水省に輸入申請してくれと言われ手続きをしたのであるが、そのとき担当官から狂牛病の疑いのある材料が使われていないことの証明書の提出を求められた。鉄製品なのにである。
狂牛病問題で、輸入検査部門が大幅増員されたみたいだが、羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くじゃないが、もっとスマートに仕事をしてほしい。農水省のレベルが疑われる。
何を食べてよいか自分で注意するしかない。ペットのスナック類も十分注意しよう。ペット用と言うのは、人が食べてはいけないと言う意味にとってもよいのではないかと思う。