シンシア動物病院

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シンシア動物病院ニュースレター8:鳥の持続産卵に朗報

      2019/08/01

鳥の持続産卵は、ペット化された鳥において起こりやすい、ホルモン異常による病気で、産卵が続くことによりカルシウム不足になったり、卵づまりになったりして、時には死んでしまうこともある、いやな病気です。最終的には、卵管子宮摘出するしか方法がなかった。しかし、酢酸リュープロライドという、ゴナドトロピンリリースホルモン拮抗薬が性ホルモン異常を抑え産卵が抑えられることが分かった。アメリカの鳥専門病院において、5年ほど前から使われているが、副作用もなく、そのため手術が少なくなったと言う。この薬は、人では子宮内膜症などで使用されている。性ホルモンの分泌を抑えるため、更年期障害に似た副作用が起こるが、鳥はどうでしょう。人ほどゴチャゴチャ物事を考えないから、ないかもしれない。でも案外、このごろ肩がこると言って、羽をグルグルまわしたりして。
この薬は、性ホルモン異常からくる、ほかの疾患、例えば、オスの攻撃性、求愛行動の吐き戻し、マスターベイション、換羽遅延に効果があるという。

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